Music From Ys Liner Notes
今は平成元年5月9日。
この「ミュージック・フロム・イース」の発売が昭和62年11月5日、ゲームソフト「イース」が発売されたのは、昭和62年6月21日でした。時の流れって、なんて速いんでしょ。
2年も前です。もう、古いよ。「イース」なんて。と、言いたいところなんだけど。
やっぱ、「イース」は忘れられない。こういう《心に残るゲーム》って、無いよ、あんまり。
本でもレコードでも、何でもそうだと思うんだけど、《おもしろいもの》っていうのは、たくさんあるんだよね。捜せばいくらでも見つけられるでしょ。
だけど、どこが何とか、可愛いとか、かっこいいとか、そういういろんな《わけ》みたいのを感じてる余裕なしに、夢中にさせてくれるものに捜して出会えることってほとんど無いでしょ。
《運命的な出会い》っていうか・・・ちょっと大袈裟ですが。
とにかく、「イース」は、あたしにとってそういう存在なわけです。うまく言葉に出来ないんだけど、「ネバー・エンディング・ストーリー」っていう映画の、主人公バスチアン君を実体験してしまったという感じで、「イース」の世界でのアドルとの冒険が《想い出》みたいになってるんだよね。遠足とか修学旅行みたいの想い出とおんなじように、机の引出しの奥から、アドルと写した写真が出て来ても驚かないだろうな、みたいな。
うん。解ってます。
言葉なんかで、くどくど説明したって仕方ないってね。
「ミュージック・フロム・イース」を聴いてください。
「イース」の世界をアドルと一緒に冒険したひとなら、きっと、おんなじ懐かしさで一杯なはずだから。
1989年5月9日 石川三恵子