Kiya Yoshio and Yamashita Akira discuss Romancia, Xanadu Toolkit, and Famicom rivalry

木屋木屋です。さっそくですが、左の似顔絵も、そのまた左の写真も似とらん、本人はもっとハンサムです。

山下よー似てますよ。ボクの絵なんか、これでハゲてたら大災害評論家の青木さんですよ、たく。ところで、新作の『シナリオⅡ』ですが、前作に比べてどうですか、カンタン?

木屋ぜーんぜんムズかしい(笑)。ひとつのマップが迷路というのは前もそうだけど、今回はマップとマップのつながりが迷路構造。モンスターのいるタワー同士もつながっているし、三重の迷路です。お店で売ってるものも、お店によってちがう。値段もちがう。でも、ゲームに存在するものは、どこかで必ず買えるわけです。

山下しんどそーだなぁ。こんどはマップを描かないと大変かも知れませんね。でも、マップを描くこと自体が大変そう。う〜む、『シナリオⅡ』はいやらしそうだ。いや、絶対にいやらしい。この作品は『ザナドゥ』を作ってるときから、考えてたんです?

木屋いや、まあ、前作が予想以上にヒットしたこともありまして、エッヘッヘッ。まあ、RPGって、解いちゃうとそれで終わりでしょ。そこで、主人公やゲームの進め方はそのままで、マップやモンスターなんかは全部ちがうものを作り、ユーザーに、もう一度楽しんでもらおうという考えから生まれたんです。

山下今後、シナリオⅢ、Ⅳと続くんですか。

木屋そこまではねぇ‥‥。ただし、ザナドゥ・ツールキットといったものを作ろうかと考えてまして。市販はせず、出版社とか、あなたのようなところでそれを使って独自のシナリオを作成してもらえたら、いいなあ。


山下『ザナドゥ』で、まだ発見されていない秘密って、ありますか?魔法のアイテムショップが2つあるというウワサがありますが‥‥?

木屋PC-98版のトレーニングラウンドで、ずーと左に行くと左上にちらっと見える。でも、行けるかどうかはわからない。ほかの機種にはないハズですが。

山下あと、主人公の名前を入れるとき、木屋さんの名前となんかを合わせたのを入れると最強になるとかいわれてますが。

木屋もっと強いのがある。DS‥‥と入れると武器とヨロイを2個ずつと全アイテムを255個ずつもてる。

山下すげえ。なんかライバルメーカーの某T&Eうんぬんを入れると、いきなり死んじゃうとか。

木屋ヒットポイントが0になるだけですよ。ハイドライドって入れると、もーっとスゴいけどね。

山下「バランス」ってアイテムがあるでしょ。あれは単純に宝箱を開けるだけですか。ボクなんか、ほかの使い方があるんじゃないかと疑ってるんですけどね。ねえ。

木屋ないですよぉ。あれはね、『ザナドゥ』作ってるとき、最初に見つけた必勝法が、デーモンズリングとマントルを使って、タワーの中をダーッとまわってアイテムを全部取る方法だったんです。そのとき宝箱を手で開けてると、時間がたっちゃってまずい。それで、バランスで一辺に開けちゃおうとしたわけです。

山下なるほど、ペンダントを使うと、洞くつのドアまで開けちゃうでしょう。あれにはビックリしましたね、ホント。話は変わりますが、『ザナドゥ』はどれだけ売れましたか。

木屋おかげで、15万セットかな、20万かな‥‥。ホント、こっちが驚くほど売れましたね。

山下(うらやましそうに)い〜なぁ。なんか、社員旅行は全員でハワイに行ったとか。

木屋エヘヘへ、行きました。今度出る新作が、もっと早く完成してたら、もう1回ハワイに行くとか、いや西海岸だとか、ハワイ経由で西海岸に行こー、という声も上がったんですけど、ちょっと遅れてしまって。

山下すごいな〜〜。コンプティーク編集部の社員旅行は、群馬の温泉だったそうですよ。えらいちがいだよなぁ。


山下もう1本の新作『ロマンシア』も木屋さんですね。これ、基本的には『ドラスレ』みたいなゲームですか?

木屋いや、ぜーんぜんちがう。『ザナドゥ』ともちがう。『ザナドゥ』作ったとき、ユーザーの意見でいちばん多かったのが、謎が少ない、ということ。じゃあ、謎ばっかしのゲームを作ってやれ、というのでできた。で、その謎というのが、ヘッヘッヘッ。ボクはもともとイヤな性格で、マニアがまず考えそうなことの、ゼーンブ裏をかくように作ってある。あんまりRPGを知らない人の方がスイスイ解いたりしてね。

山下やだなー。ボクなんか、クリアできないかも知れないなぁ。たとえば、どんな謎が?

木屋それをいうと、答えになっちゃうんですけど‥‥。たとえば同じアイテムでも、本モノとニセモノがあるとか。で、ニセモノをもつと、もう本モノが手にはいらなくなる。こうなると、本人は気がつかないまま、いつまでたってもクリアはできない、とかね。

山下ひでえ話。副題は『ドラゴンスレイヤーJR』ってなってるけど、ぜんぜんJRじゃないよ。ところで、このゲームなんか、ファミコンで出そうな気がしますが。

木屋むずかしいですねぇ。移植がむずかしいんじゃなくて、パソコンとファミコンの差別化をはかりたいんです。パソコンユーザーがイジケてファミコンを見てる時代は、早く終わってほしいですね。

山下そーですよねえ!だって、30万も40万もだしてパソコン買って、ファミコンで同じゲームやられたら、くやしいですよ。逆にファミコンの方がおもしろかったりしてね。

木屋『ザナドゥ』も、ファミコンでできないゲームを作ろう、という方針でやったから、あれだけ支持されたのかもしれませんね。うちも絶対にファミコンをやらないわけじゃない。でも内容的にまったく同じものを出すのはちょっとね。ユーザーのニーズがちがいますもん。

山下その通り。パソコンユーザーには、じっくり時間をかけて、ばく大なデータを扱うゲームをしてもらう。ファミコンユーザーには、もっと気軽にできるものを楽しんでもらうとかね。どうもありがとうございました。