Kato Masayuki’s Speech at the 1985 Xanadu Announcement Banquet

 昨年から今年にかけて大ヒットしたリアルタイムRPG『ドラゴンスレイヤー』の続編『Xanadu(ザナドゥ)』の発売に先がけ、その発表記念パーティが10月16日、東京・新宿のホテルセンチュリーハイアットで開かれた。

 『Xanadu』のくわしい内容については41ページを読んでほしいが、リアルなグラフィックや動き、多種多様なモンスターたち、そして広大なエリアなど、今までのRPGの常識を打ち破る大作であることはたしか。なにしろ、今回のようにホテルを会場にして新作の発表会を大々的に開くことはパソコンゲーム界では珍しいことで、これだけでも、このソフトに対する発売元の日本ファルコムの自信と意気込みが十分にうかがえるのだ。

 発表会には、話題のソフトをいち早く体験するため、テクノポリスをはじめとするマスコミ関係やハードメーカー、そして日本ファルコムが加盟しているソフトウェア会社のグループ・SSTのメンバーなど、およそ100人の出席者が集まった。出席者は受付で渡された『Xanadu』のロゴ入り腕章を胸に付け、会場にセットされた試プレイ用の4台のX1に向かったり、用意されたご馳走を手に『Xanadu』の感想を語り合ったり‥‥。

 とくに、『Xanadu』が走っていた4台のX1には日本ファルコムの社員が待機し、ディスプレイに向かう出席者にゲームの説明をしていたのが印象的だった。なんと、作者の木屋さん自ら、指示棒片手にゲームっている人の質問に答え、ディスプレイを指しながらゲームの説明をしてくれたのだ。

 発表会で、同社加藤社長は次のようなスピーチをした。

現在、パソコン以外のアミューズメントマシン(ファミコンなど)が大流行しているが、当社は、それらの機械では絶対にできないゲームの開発を目標としてきた。『Xanadu』は全社の力を結集して1年間かけて開発したもので、パソコンゲームならではの魅力に満ちたものであると自負している。プレイする人それぞれ愛着をもって長く楽しんでほしい。

 この言葉どおり、最近、ファミコンに押され気味のパソコンソフト界もまだまだ負けちゃいない、そんな実感を得た会だった。何用にしろ、いいソフトが出るのは大歓迎。ソフトハウス各社の一層の奮起を期待したい。